学習院創立150周年記念

学習院創立
150周年記念

第2回記念事業令和5年度
「音楽会」実施レポート

写真①

今回の音楽会は初等科生から大学生までが一堂に会して合唱するという、学習院初の試みでした。幼稚園から大学まで8つの学校を有する学習院の校歌は「学習院院歌(以下、院歌)」。ゲストとしてお迎えしたテノール歌手の秋川雅史さんと共に各学校から選出された総勢130名が院歌を合唱するという大きなプロジェクトでした。学校の異なる参加者同士が顔を合わせる機会はなく、キャンパスも離れている難しい環境の中にあって、日々の練習は学校毎に行い、合同での練習会を2回設定し、秋川さんの直接指導を受けて本番に備えました。

写真②

7月31日第1回合同練習会では、秋川さんが発声方法を実践披露してくださいました。オリジナルの声の出し方や会場いっぱいに大きく響き渡る美声に参加者は圧倒された様子で、皆一様に目を輝かせ、終始わくわくした表情で説明に聞き入り、練習に取組んでいました。普段歌い慣れている院歌も、今回は4声にパート分けしたため、不慣れなパートに戸惑う生徒も多く、課題が浮き彫りになったため、その後は各学校での練習に励みました。

写真③

9月12日第2回合同練習会では、秋川さんから抑揚やメロディーラインの表現方法等、より技術的な指導を受けたことで、1回目に比べて明らかに重厚感と深みを増す合唱に進化し、参加者の熱意も高まっていきました。

写真④

そして迎えた10月7日本番、各自練習の成果を見事に発揮し、院歌に込められた「学習院よ永遠なれ」の想いを一つに美しいハーモニーを奏で、会場は感動に包まれフィナーレとなりました。本番直前は緊張で固くなっていた参加者も、幕が閉じた瞬間、晴れやかで清々しい笑顔に溢れていました。「参加して良かったです」「こんな経験は二度とないですね」とうれしそうに感想を述べる参加者の声に、本プロジェクトの達成と、学習院が一つになって創立150周年へ歩みを進めたことを実感しました。