貞明皇后
毎日新聞社「天皇四代の肖像」より
増渕
作曲者は女子学習院教授を務め、「金剛石」「水は器」の編曲者でもある
昭和12 (1937)年の卒業式から、「金剛石」「水は器」に代って歌われ、現在も歌い継がれています。
「月の桂」色紙
貞明皇后御親筆(内閣印刷局による複製)
増渕「桂」は古代中国の伝説で、月に生えているという桂の木(月桂)を指しており、高い望みや目標のたとえです。
みんなで仲良く、学問の道をまっすぐに進んだならば、とても高い目標を掲げることもできるだろうし、高い望み(月の桂)を遂げることができるという意味が込められています。
「月の桂賞」贈呈の様子
増渕本学では卒業を迎える高等科3年生に向けた「送別学芸会」という行事があります。毎年3月中旬、中等科1年生から高等科2年生までの下級生が、お世話になった高等科3年生に楽しんでもらおうと学年ごとに一生懸命練習し、本番に臨みます。
演目が重ならないよう、中等科1年生は合奏・合唱、中等科2年生は童話をもとにした演劇、中等科3年生は日本の演劇、高等科1年生は西洋の演劇、高等科2年生は自由となっています。劇中では宝塚歌劇団のごとく男性役を演じる生徒もいて、大いに盛り上がります。
審査は高等科3年生が行い、最優秀学年には「月の桂賞」が授与されます。どの学年も「月の桂賞」を目指して一致団結し、準備を重ねますが、その取り組みも、御歌の意味するところを体現しているといえます。